わたしのあだなは、るるちー。


「luluちゃん」の略ですん。

正確にはわからないけれど

2004年の2月末に3歳くらいという事で

ボランティアの人に保護されましたん。

実は、あたし、過去のあるオンナなのん

わたしは、埼玉のおじいさんに飼われていました。

おじいさんは、まるっきり世話をしない人で

犬を買ってきては、放置しました。

犬たちは140匹くらいいましたが

保護してもらった時には半分が死んでいました。

あんまりひどい飼い方をするものだから

ご近所に住む佐久間さんというおばさんが

おじいさんに立ち向かって

たったひとりで

ごはんやお水をくれました。



何年かした後

おじいさんは、わたしたちを残して他界しました。

そして、70頭近いわたしたちが残されました。

死んでいったともだち

病気になって死にかけている仲間と

それは、地獄のようでした。


このおじいさんは

わたしたちにきちんと予防注射もしていなければ

自転車にのってペットショップで買ってきては

自転車のカゴの中に放置してみたりて

ひからびて死んだ赤ちゃんもいたのです。



そして残されたわたしたちが

佐久間さんがたくさん走り回って下さって

ボランティアさんたちの手を借りて

里親募集をしてくれました。

あたしは、お医者さんに3才くらいだと言われてました。

ペットショップからつれてこられて

3年間ケージの中で

あたしは一度も散歩した経験がありませんでした。


この写真、あたしなの。

お耳が立っているのは、耳がひどく腫れてしまったからです。

この写真が、一番状態が悪いからって

里親募集の表紙に使われたんですって。


はじめて親切にされてうれしかったです。

とっても、とってもうれしかったです。

わたしたちは、お水とごはんをいただき

お風呂にも入れてもらい、お医者さまにも見ていただきました。


ありがとう。


そして、ママの仔になってから

「みんなにかわいいねっ」て言われるようになりました。

わたしは、最初はなにを見ても怖くて怯えていましたが

ママがいれば大丈夫になりました。


わたしは、その後7年間

とてもしあわせに生きました。

おともだちもできて、旅行も行って、

ママはいつもそばにいてくれました。

インスリノーマという癌になった後

手術し2年後の2011年5月5日に

ママに抱かれて天国に行きました。


そして、ママは、悲しい毎日を過ごしていました。

私は亡くなってから、ママに会いに行き

たくさん「ありがとう」を伝えたのん。

わたしは、もう痛くない事

今は穏やかで居られている事

そして、また生まれ変わってくる事をお約束しました。


ママなら、きっと見つけてくれるはずです。